勘六縁の田んぼから

今年の苗作り~育苗機を使いました~

こんばんは。今日の担当は、陽佑です。先日のブログ「農家の時間の使い方」 でお話していたように、今回は、種まき後の苗づくりを解説します。

去年と一昨年、2回の苗作りを経験して、2つの大きな課題がありました。

① ばか苗病が大発生すること(こちらのブログ「塩水選と温湯消毒が終わりました、一週間前に(笑)(動画でご紹介) 」 を参考にしてください)

② 芽が出てこない。芽が出るタイミングがバラバラ(揃いが悪い)。

ばか苗病に関しては、今年は温湯消毒をしたので、おそらく改善できるはずです。

芽が出てこないことや、揃いが悪いことに関しては、どうしようかと悩んでいました。

一昨年、そうなってしまった原因は、種まき前の水に浸ける期間が短かったことのではと考えていました。一般的には2週間と言われます。その通りやりましたが、ここは水温が低いので、もっと長くやった方がよいのではと考えました。

そして去年は、倍以上も長い、30日水に浸けました。しかし、また発芽率が悪く、揃いも悪かったです。

そこで今年は、私が就農する前、兼業農家だった私の家でずっとやっていた方法、周りの農家のほとんどがやっている方法にしました。育苗機という機械を使う方法です。

この機械は、一定の温度をキープ出来ます。種まき後の苗箱をこの機械に入れ、2~3日温度をかけ、写真のように芽をだします。
まっしろ

この様に芽が出てきたら、苗箱を育苗機から出し、ハウスに並べます。
あたたか

今年は、この機械を使ったお陰で、芽が出ないこと、揃いが悪いことはある程度改善することが出来ました。

無肥料・無農薬の自然栽培米に取り組む農家として、育苗機はなるべく使いたくありません。できるだけ、自然に近いやり方で育てたいからです。

ただ、今年からは、できるだけ自然に近いやり方で育てて失敗するよりも、より確実なやり方でお米づくりをすることを選択しました。

もちろん、最終的には育苗機を使わないで苗づくりをしたいです。そのためにも、実験で苗作りをして、技術を向上していきます。


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