勘六縁について

私たちが目指すもの

勘:曽祖父の名前から 六:祖父の名前から 縁:いろんなご縁

2011年、岩手県の内陸にある遠野市小友町で自然栽培(無農薬・無肥料)の米農家として勘六縁はスタートしました。『遠野物語』で知られる民話が息づく遠野は、まさに日本の原風景。この美しい里山で試行錯誤しながら米作りを行う中で、懐の深い自然と先達の知恵に導かれ、多くの気づきを得ることができました。私たちが行う自然栽培とは、人と土と種があれば作付け可能なごくシンプルな栽培方法で、自立した営みや生き方を育んでくれます。同時に、自然の怖さや雄大さ、人間のちっぽけさを教えてくれる学びでもあります。

私たちが目指すのは、自然を感じたいというお客さまの暮らしに寄り添うこと、地域が守り続けてきた文化や風景、私たち日本人の食卓を支えてきたお米作りや田んぼへの思いを受け継ぐこと、自然栽培を通じて次世代のためによりよい食・農・環境を守ること。いずれは世界各国から研修生を招き、お米はもちろん、麦やとうもろこし、雑穀やじゃがいもなどの主食をつくる技術を伝え、それを母国に広めてもらいたい、そんな希望も抱いています。
私たちの取り組みはまだまだ小さなものですが、こうした思いの積み重ねが地域や社会、そして世界へのささやかな貢献になりましたら幸いです。

日本のふるさと・遠野から、世界のふるさと・Tonoへ。大地に根を張り、自然とともに生きる私たちは、大きな夢に向かって歩き続けます。

私たちのものづくりの理念

社会への貢献

豊かな自然に感謝する心を育み、命が支えあう社会をつくります。
自然栽培の米作りの中で得られたことは、私たちは1人で生きているのではないという気づきでした。自然からいただく命とその命を重ねる日々の営みの中で、多くの人々と生物の中で生き、支えられる幸せ。そんな幸せが生まれる社会をつくります。

お客さまと地域への貢献

豊かな自然から生まれる命のかけ橋となり、「ふるさと」を創造します。
自然から生まれ、自然に還る命。作物の命をお客さまへ、またその子どもたちへ繋ぐ「架け橋」に、そして家族や地域の命や思いを受け継いだ田んぼ、歴史、文化を、次世代へ繋ぐ「架け橋」に。そして、みなさまにとっての心の拠り所である「ふるさと」を創造し、私たちのふるさと・小友町の活性化に貢献します。

ともに育つ

豊かな自然から学び、自然のあり様ひとつひとつや支えてくれるみなさま一人一人と誠実に向き合い、ともに成長していきます。
豊かな自然は、私たちにとって学びの宝庫。田んぼから得られるのは目に見える結果(苗、稲)だけではありません。草に負けた田んぼ、あるいは勝った田んぼ、そのひとつひとつの営みに目に見えない原因が隠れています。私たちはその原因に誠実に向き合います。そうすることで人間は自然とともに成長することができる。私たちはそう信じています。

勘六縁フォトギャラリー