勘六縁の田んぼから

遠野市小友町伝統行事「裸参り」の準備が係、初体験★先輩お母さんたちのタフさを実感しました。

こんにちは。

遠野市小友町で、無肥料・無農薬米(自然栽培米)を育てています、勘六縁の裕美(嫁)です。ひなまつりの日を担当します。

2月28日(日)は、350年続く小友町の伝統行事・裸参りの日でした。
裸参り(巌龍神社内)

昨年までは、夜の厳かな雰囲気を堪能するばかりでしたが、今年は準備を手伝ってみました。

前日の夜、どんどん緊張してきて、「私、お役に立てるのかしら」「寝坊したらどうしよう」と、どきどきしながら寝ました。結果、3回くらい遅刻した夢を見ました(笑)。

当日、ちゃんと起きることができて、母と一緒に出掛けました。

裸参り自体は18時半からなのですが、準備は9時ごろから。のんびり準備できるのかしらと思いきや、怒涛の料理祭り。煮しめ(野菜や車麩などをごろごろと煮ます。美味)やきんぴらごぼう、切り干し大根に大量のおにぎり。

全然勝手がわからないけど、とにかく聞く!動く!と心に決め、煮しめ用のこんにゃくを切りまくり、お米を研ぎまくりました。ばあちゃんたちからは、煮しめにするとき、昆布と油揚げはバラバラになりやすいから、竹串に刺すとよしと教わりました。

それぞれのお家の司令塔のお母さんたち。それぞれやり方があって、勉強になりました。あんなによくしゃべるのに、みんなめちゃくちゃ速い。魔法みたいでした。

あぁ終わった・・・と思いきや、今まで作っていたのは昼ごはんだったらしく(!)、午後は夕ごはん作り。豚汁や、再度おにぎりの準備があったようです。

私は、甘酒のふるまいの準備をするべく、別のチームに採用されました。とにかく混ぜる、温める、完成したら配る。

大鍋6つ分を仕込んで、無くなるまで配りまくります。遠野のまちや市街から来てくれたお客さん、近所の人たちに配って、中には、3~4杯目だよという方もいましたが(笑)、飲んであたたまってもらって。全部配ることができました。

豚汁のふるまいをしていた方のところへ甘酒を持っていったら、豚汁いただけました。やったぁ。おいしくてあったまりました。ありがとうございました。
甘酒で豚汁をいただく、わらしべ長者

20時近くなり、空になった大鍋を持ってお疲れ様会会場へ行く途中、ほわほわと温かい灯りが見えました。

ハートの夢あかり。竹を切ってつくった入れ物の中に、ろうそくがありました。
ハートの夢あかり

その近くにいたのは、大トトロと中(?)トトロ。おなかと耳に灯りが。
トトロの夢あかり

おっきくて、可愛かったです。豚汁のふるまいをしていた陽佑氏の同級生の方たちが、せっせと準備しているのをこっそり見ていたので、より愛らしくて、癒されました。さすがにへろへろしてきていたけど、もうひと頑張り、できちゃいました。

お疲れ様会が終わり、お片付けをして、家に向かったのは23時近く。こりゃもう、逆にアドレナリンが出てきて、眠れるかしら!?というテンションでした(問題なく、一瞬で眠れました(笑))。

次の日も、9時ごろからお片付けだったのですが、母が行ってくれました。私はというと、一日ぐったり(笑)。お昼寝も、泥のようにぐっすりでした。

気の遠くなるような歴史と、守り続けてきた人たちの誇り。五穀豊穣や家内安全を祈る気持ち。それを感じながら見る裸参りは、やっぱり感動します。

そして今年知ったのは、先輩お母さんたちのタフさ。パワフルで楽しい魅力が、爆発するのです。すごかった。

裏方として支え続けてきた女の人たちの思いも含めて、裸参りの魅力なんだなぁと感じました。

お母さんたち、手取り足取りたくさん教えてくださって、本当にありがとうございました。来年は途中でへろへろにならないように、前日はちゃんと寝たいと思います(笑)。

菊池家のひなまつり=ちらしずし。この後準備します。楽しみ。

皆さんも、おいしいものを食べて、ほんわか気分で布団に入れますように。

今日も一日、ありがとうございました。


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