勘六縁の田んぼから

0.1ミリ違いの大きさ。

こんばんは。陽佑です。お盆中、いかがお過ごしでしたか?遠野小友は、帰省の方々でにぎわっていました。毎年、こんなに人がいたんだと感じます。私たちも、お休みさせて頂きました。久々の連休で、よいリフレッシュができました。昨日からの休みぼけから、そろそろ脱出したいと思います。

稲は、お盆中も穂を出し続け、少しずつ垂れてきました。数ミリの小さなお米(種もみ)が140~160センチほどの大きさになるなんて、すごいです。
2019年8月20日 穂が垂れてきた遠野4号。

今年は、7月の低温と日照不足による影響の心配はあるものの、作り手として、やっと少しは成長できたかなと、実感できる年になりました。

「つくる」ことの課題は多いです。どうすればよいのか答えが見つからないことが多く、いつも作業工程を見直しています。その結果、よい成果につながること、あまり変わらないこと、悪くなってしまうこと、さまざまです。

そんな中でも、よい結果につながることが、今年は多かったです。そのひとつが、種もみの選別です。

先輩農家さんからアドバイスいただき、0.1ミリ選別する網目を大きくしました。正直なところ、ほとんど生育は変わらないだろうけど、出来ることはすべてやろう、と試したことでした。
脱ぼうと選別

写真だと中が見えませんが、写真の左上から種もみを入れると、小さいものが下のケースに出てきて、大きいものが右のケース出てくる、という仕組みです。

この機械の中にある網の大きさを0.1ミリ大きくするだけで、はじかれる籾がかなり多くなりました。そして、発芽の仕方と苗の成長が、去年よりもよくなりました。こんなにも違うものかとびっくりしたし、こうすればよかったんだと、長い間の疑問が解消されて嬉しくなった出来事でした。

今年で9年目のお米作りですが、まだまだ分からないことが沢山あります。そのため、今年こそはと思って作業しても、イメージ通りの結果にならないことが多く、その度不安になったり、悲しくなります。

そんな中でも、0.1ミリという小さい違いでも、こんなに育ち方が違うんだと知ったことは、今年の大きな学びでした。それが、作るうえでの喜びのひとつです。

そんな瞬間を楽しみにしながら、収穫が終わるまでの稲たちの成長を見守っていきます。

それでは最後に、いつもの「ぽちっと運動」にご協力をお願いします。今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

 


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