2023年のお米作り、クログワイに負けないように、昨年秋の二山耕起。
こんにちは。陽佑です。
もう、前回いつ書いたのか全く思い出せないほど、ご無沙汰しております。ブログタイトル「勘六縁の田んぼから」の、まさに「田んぼ」担当として、田んぼからお届けしていきます。
今年、お米作りで目指してきたことは、クログワイに負けないようにすること、です。
昨年、久しぶりにクログワイという草に負けてしまった田んぼが多くなりました。これは本気になって、クログワイ対策をしていかないと、米農家として継続していくことは難しくなるなということを感じた、2022年の秋でした。
無農薬の米農家にとって、クログワイは対策が難しい草です。
色々な先輩農家に聞きましたが、クログワイだけは何ともできないから、すべて取り除くか、休んで3~4年畑地状態にするかしかない、と言っていました。
「適地適作」、という言葉があります。無肥料・無農薬の自然栽培に取り組むうえで、地域や土地条件に合った作物や品種を栽培することは、大切なポイントです。
クログワイがこれだけ生えてきて、稲よりも優位になる田んぼが増えているということは、適地適作の視点で考えると、米を作らない方がよいということなのかな、と考えたりもしました。
クログワイには、弱点があります。寒さで凍ること、乾燥すること、の2つです。
これだという対策は、自分で見つけるしかない状況なので、できる対策をやっていこうということで、昨年の秋に、ひとつ対策をしてみました。二山耕起、という方法です。雪解けが遅い遠野小友では、春に乾燥させることは、難しい年があるので、この地域の特徴を生かして、凍らせることを重点に考えてみました。
二山耕起は、普通に耕した田んぼに畝のようなものを作ります。そうすると、より土が凍りやすくなると考えました。
田植え後、生えてこなきゃいいなあと期待していましたが、やっぱりクログワイは今年も生えてきました。でも、昨年とくらべると、少なくなったような気がしており、効果は多少なりあったと考えています。ただし、これで安定生産できるというレベルではないので、凍らせるという考え方自体は良かったはずなので、もっと凍らせる方法はないか、いま検討しているところです。
13年目の今年、クログワイで頭を悩ませていたら、思わぬ助っ人もきてくれました。
小さく映っていますが、カモが沢山きてくれました。約40枚の田んぼに、多いときで40羽近くいたと思われます。カモは、クログワイのイモを沢山食べてくれるので、とても助かりました。
それと、今年も色々なことを変えてきましたが、順調に穂を出し始めました。
写真は、田植え最終日に植えた遠野4号です。他の品種も、少しずつ穂を出し始めています。
まだまだ未熟なところが沢山ありますが、これまでと比較すると、きれいな田んぼが沢山あります。また少しずつ、今年の変化や田んぼの状況など、お伝えしてきます。
久しぶりのブログ、ご覧いただきありがとうございました。
【勘六縁のお米】
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