田んぼ、1枚1枚を思い浮かべる。
こんにちは。陽佑です。裕美氏も馬場君も元気です。裕美氏は、新米の出荷や、2015年から開催している収穫祭の準備や後片づけで大忙し、馬場君は、溝切り機で溝をきったり、シカ対策の電気牧柵を回収したりで大忙しです。
11月は、寒くなって雪が降ってくるので、外作業がスムーズに出来なくなってしまう月ですが、その前にやることが多く、4・5月と並んで忙しい月です。みんな頑張っているので、何とか目途がたってきました。
秋の作業は片付けも含めて、来年への準備の始まりです。たくさんの準備の中でも、田起こしは、土作りに直接関わるところなので、どうしようか悩んでいました。
そんなとき、先日も書きましたが、ある先輩農家さんの言葉を思い浮かべました。
「夜寝る前に、田んぼ1枚1枚を思い浮かべて、ありがとうと感謝してから寝る」
という言葉です。
これまでも、田んぼ1枚1枚特徴が違うということは、分かっていたつもりでした。今年は、この言葉がずっと頭にあったので、より1枚1枚に気を配るように心がけました。そうしたら、これまで自分が考えていたよりも具体的に、1枚1枚の田んぼのよいところ、改善点が明確になるようになりました。
そこで、迷ったときには現状を知ろうということで、1枚1枚思い浮かべて、田起こしをすべきかどうか、考えてみました。
秋の田起こしの目的は、2つあります。ひとつは、寒さにあてて草の種に休眠してもらうこと。もうひとつは、土の乾燥を促すこと、です。1枚1枚の状況に照らし合わせて、この2つの目的を達成できそうな田んぼのみ、秋の田起こしを行いました。
こんな風に、土がゴロゴロになるように起こしています。
これまでは、全体的に苗作りがよくなかった、全体的に草取りができなかった、というように全体的な反省はしてきましたが、1枚1枚の反省はしてきませんでした。1枚1枚に気を配ってみると、特別なことではなく、基本的な課題を抱えている田んぼもあることに気づかされました。
冬の間に、1つ1つの作業工程に加えて、1枚1枚の田んぼの反省もしていきたいと思います。