勘六縁の田んぼから

遠野4号と、お会いした方々から沢山のことを学んだ2019年。

こんばんは。陽佑です。農業を始めて9年目の2019年が、もうすぐ終わろうとしています。今年は、去年にも増して私のブログ更新が滞ってしまいました。前回の裕美氏同様、週1回は更新できるようにします、来年からは!(笑)

12月は、ドイツとスイスに視察研修に行ってきて沢山の刺激を頂いたり(来年ブログに書きます)、お世話になっている方々へご挨拶に行き、私たちを支えて下さることに嬉しくなり、また来年からも頑張ろうと思えたり、2012年からお世話になっているお客さまの本を読んで生きることの幸せを感じたり(こちらも、来年のブログに書きます)、などなど、例年以上に色々なことがあった1ヵ月でしたが、バタバタな中でも、落ち着いて過ごすことができました。

今年はどんな1年だっただろうと振り返ってみると、

「9年目で、やっと目標の収穫量を達成したこと」

が大きな出来事のひとつです。種籾の準備、種まき、苗作り、田起こし、代かき、田植え、除草、稲刈りなどの工程がある中で、どこに課題があるのか、毎年試行錯誤を繰り返してきました。その中で、今年も色々な方法を変えましたが、

① 遠野4号の栽培面積を広げたこと。
② 手植え面積を全体の4割に広げたこと。
③ 代かきの方法を変えたこと。

が、よい成果につながったと考えています。遠野4号には、「適地適作」(てきちてきさく)という意味を教えて頂きました。

遠野4号は、昭和初期に遠野で生まれた品種です。その当時は、「やませ」の影響で冷害になることも多かった遠野で、寒冷地でも安定したお米作りができるようにと、在来のお米を掛け合わせて生まれた品種が遠野4号です。いまでは作る人がいなくなってしまいましたが、この地域で生きていくために、大切にしていきたい品種です。

また、もうひとつ大きな出来事と言えば、

「お会いした方々から、たくさんのことを学んだこと」

が、個人的には大きな収穫でした。これは毎年のことですが、今年は色々な場所に行ったこともあり、人に会ったり、色々なものを見たりすることの大切さを改めて感じる1年でした。

食の大切さを伝えていきたい(社会人1年目)、そのためには作ることを覚えたい(社会人2年目)、作ることは難しい(就農当初)、そんな中で生きてきた小友の人たちすごい(就農当初からこれまで)、こんな人たちになりたいしこの小友をずっと残していきたい(いま現在)、と心境が変化していくなかで、今年は、

「そのために、もっとできることあるかも!」

と思えた1年でした。たくさんの方々の生き方を見て、そう思いました。これまでは、地元のじいちゃんばあちゃんから大切なものを受け継ぎたい、という受け手の意識が強かったですが、娘が生まれたことで、受け継いだものを次の世代につなげたい、と思うようになりました。

10周年の来年は、自分たちの仕事に誇りを持ちながら、やりたいことを素直にやる、ということを来年は意識していきます。

こうしたやりがいを感じることができるのは、たくさんの方々に支えて頂いているお陰です。皆さま、今年1年もありがとうございました。また、来年からもどうぞ宜しくお願いします。皆さまにとって、2020年も素敵な1年となることを願っております。

 

超大作のような陽佑ブログに、プラスで書くのは大変恐縮なのですが。。裕美(嫁)です。

「原点を大切にしながら、一つ一つやっていく」

というのが2019年の私の目標でした。できたかなぁ…もっとできたかもというのが正直なところ。

10年目の2020年は、きっと原点というのを改めて感じるのだと思います。年賀状に「10周年の今年~」と書いていて、思うところが出てきました。

そうそう。視野を広く、先を見つつ、今できることを周りの人たちと一緒にやる楽しさ。というのを実感する機会があったので、これは大収穫。

来年の目標は、冷静と情熱のあいだ!ってところでしょうか。原点を大切にしつつ、手伝ってくれる人たちと協力しながら、一皮むけたらいいなと思います。

あぁ抽象的な文章で失礼しました。来年はシューイチで書きます!きっと。

いつも見守ってくださって、たくさんの機会をいただいて、本当にありがとうございました。

勘六縁一同


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