いもち病にかかった意味を考える。
こんばんは。
本日の担当は、裕美(嫁)です。
昨日の朝、けっこう冷えた岩手。遠野は5℃くらいでしたが、盛岡市玉山区藪川(やぶかわ)という地域は、-0.6℃だったそうです。早くも氷点下。長い冬の入口が見えてきた気がしました。
さてさて、稲刈りはお手伝いしてくださる方のおかげで、順調に進んでいます。ありがとうございます。
昨日の稲と空。the稲刈り日和というかんじで、気持ちよかったです。
陽佑氏のブログ(こちら をご覧ください)にもありましたが、いもち病にかかった田んぼを昨日稲刈りしました。正確に言うと、いもち病に全くかかっていない田んぼというのは、ないように見えます。かかっているけれど、かなり軽傷というかんじの田んぼがほとんどです。
上から見ると、「ずりこみ(稲が委縮して枯れたように見えること)」の症状が出ているのがわかります。
①通常の稲束は、きれいなきみどり色。
②この田んぼの稲束は、濃い緑色のものもありました。自然栽培歴4年目の田んぼなので肥料を入れていないのですが、減反していたところの草をすき込んだ一年目の肥料分が、まだ残っているのかなと予想しています。濃い緑色が出るくらい窒素分を吸収すると、発病しやすくなります。
③「ずりこみ」の症状が出た場所の稲束は、すでに乾燥したような色をしていました。
もさもさ、ぼわっとしていて、干すときに絡まります。髪が長いひとの、強烈な寝ぐせみたいなイメージです(笑)。そう、昔の私・・・。
これくらいいもち病にかかっていると、穂があまりついていなかったり、ついていても実が全然入っていなかったりすると思うのですが、近づいてみてみると、ちゃんとお米になっているものも多くありました。
収獲量は、①の稲束の半分近くになるかもしれないけれど、思ったほど重症ではなくて不思議でした。すごいです、稲たち。
いもち病にかかってしまった・・・
予想していた収穫量より、少なくなっちゃう・・・
なんてこった・・・
そう思ったりもしますが、こう考えるようにしています。
どうしてこうなったのかな。
今年、この田んぼから収穫できるお米は、もともとこの量だったのかも。欲張っちゃいけないな。
来年は少し間を空けて田植えしてみよう。
きっと、なるべくしてなったことだと思うから、田んぼからのメッセージをちゃんと受け取りたいと思います。
今夜から雨降りの予報の遠野です。どんどん稲刈りしたいという気持ちをおさえつつ、再び秋晴れの空になることを願うばかりです。
皆さんが、あったかい布団でぐっする眠れる夜でありますように。
今日も一日、ありがとうございました。