土側溝をコンクリートに改修すべきか、考え中です。
こんばんは。今日の担当も、陽佑です。
私たちの自然栽培田んぼの稲も、少しずつ穂が出てきました。地域の平均的な田んぼと比べると、1週間ほど遅いです。収穫まで残り2か月を切り、あとは見守ることがほとんどの稲たちですが、順調に成長しています。写真を撮り忘れたので、また今度紹介します。
作付面積2.8ha(町歩)のうち、30a(3反歩)のみが、菊池家のもともとの田んぼです。その田んぼの用水路は、コンクリートではなく、土で作られているものです。親戚のおじさんに聞いたところ、
「明治頃には、もうあった水路じゃないか?」
と言っていました。100年以上も使ってきた、今では珍しい土側溝(どそっこう)です。
この水路は、菊池家を合わせて数戸で使っていますが、年々、土が崩れてきており、このままずっと使い続けることのできる状況ではなくなってきました。毎年春になると、みんなで集まって簡単な補修をして、それから水を流して使っています。
そのときいつも、
「いつかコンクリートにするべしよ!」
とみんなで話をしますが、私が就農してから、もう3年半が過ぎました(笑)。
今年こそはと思い、今週は、育苗土作りをしながら、コンクリートの改修工事をするべきか、やるならどうするか、検討しています。
歴史ある、いまでは珍しい土側溝をコンクリートにしてもよいのか、土側溝には様々な生き物がいるので、その価値をなくしてもよいのか、そもそも改修工事をやるべきかどうか考えるとき、このような疑問があります。
とは言っても、崩れてしまってからでは遅いので、崩れないようにすることが第一だと考えると、工事はやった方がよいです。
しかしその場合、けっこうな費用がかかります。その費用をどうするかが、大きな課題です。
本来は、水路を使っている家だけで全額負担するのが基本ですが、農業で生きていくことが難しいいま、それはなかなか厳しいです。
そんなときは、行政の方に相談します。土側溝の改修工事ができる補助金がないかどうか、聞いてみましたが、ほとんどないに等しい状況でした。
もう少し色々考えてみながら、みんなで相談して決めていきたいと思います。
今回は、これまでは考えてきませんでしたが、何十年かに1回は、水路の工事をしなければいけないので、その工事の費用も、経費として予想しておかないといけないのだなと勉強になりました。
それと、自分たちだけの力ではできることに限りがあり、いつも行政に頼ってしまうので、まだまだ未熟だなと感じています。近い将来、ほとんど頼ることなく、自立した農家になりたいです。
最後に、昨日のじゃがいもに続き、今日はきゅうりの写真です。これも自然栽培です。裕美氏が、勘六縁の「ろく」にちなんで、数字の6になっているきゅうりの写真を撮ってくれました。私たちにとっては、縁起物です(笑)。
それでは最後に、今日もご覧いただき、ありがとうございました。