勘六縁の田んぼから

困ったときは・・・。

こんばんは。今日の担当は、陽佑です。

やっと、昨日から天気が回復しました。今日からは、何とか脱穀できるかなと思いつつ、玄米の水分を測定してみました。値は、19.9%。
高い…

困りました。約20%という高い値で、脱穀をしたことはありません。前回のブログ「もどかしい日々」 でも紹介しましたが、等級検査の基準値は、水分16%未満です。「はせ掛け」だと、そこまで落とすことはできないので、私はいつも、16~18%の間で脱穀をしていました。

困ったとき、いつも助言を求める地元の農家さんがいます。電話してみました。

陽佑   「脱穀、20%前後でも出来ますか??」

農家さん 「やめた方いいな」

陽佑   「すぐに食べる分には、大丈夫じゃないですか?」

農家さん 「20%だと、籾すり機が壊れる可能性あるし、すぐに腐るぞ」

陽佑   「そうなんですか」

農家さん 「何日か天気続きそうだから、ゆっくりやった方いいぞ」

陽佑   「分かりました。ありがとうございます」

ということで、今日の脱穀は、あきらめました。等級検査の基準は分かっても、20%のときどうなるか、何十年もお米作りをしてきた人でないと分かりません。近くに、色々なことを相談できる方がいて良かったです。

ご予約頂きているお客様のことを、もう少しお待たせしてしまいます。申し訳ございません。よい状態でお届けしますので、もう少しお待ちください。

いま、農家にとって気になるニュースがあります。TPP参加交渉のこと、減反政策の廃止、個別所得補償の廃止についてです。規模を拡大し、強い農業を目指すという方向になっているようです。

TPPへの参加には良い点と悪い点があり、減反政策と戸別所得補償制度にも、良い点と悪い点があるのだと思っています。

ただ、いち農家として考えることは、もしものことを想定して準備する、ということです。

お世話になった方が、よく言っていたことがあります。

「経営者は、最悪の事態を想定しなければいけない」

こうすることで、もしかしたら起きるかもしれない困難に対して、事前に対策をしておくことができます。まだ、目の前のことに必死で出来ていませんが、たまに、この言葉を思い出しては、いまの状況から考えられる最悪の事態を想像し、焦っています(笑)。

これから、田舎の生活はもっと厳しい状況になるかもしれません。分からないことがあったら近くの農家さんに聞く、まだまだ未熟な農家なので、早く1人前の農家になりたいです。

それでは、今週もどうぞよろしくお願いします。ご覧いただき、ありがとうございました。


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