今年のお盆。
こんばんは。今日の担当は、陽佑です。
三脚式のはせ作りが、昨日で終わりました。作り方は、とても簡単で、
① 切る。(基本は2メートルですが、ちょっとずれても気にしない)
② 削る。(たまに、削った木が回転している刃にあたり、自分の方に飛んでくる。ものすごい勢いで飛んでくるので、けっこうこわい)
③ 穴つける。(中心に穴をあけたいが、ちょっとずれても気にしない)
④ ボルトつける。(③でつけた穴がずれると、組み合わせた木がずれるが、気にしない)
以上で、完成です。こんな感じで使います。
全部で、約180組作りました。長さや穴がずれながら作りましたが、おととしも作ったもので、それでも大丈夫だと確認しているから大丈夫です(笑)。稲刈り前に余裕を持って終わらせることができて良かったです。
お盆中、どのように過ごしましたか。ちょっと時期がずれましたが、お盆中に考えたことについてお話します。
今回のお盆は、今年の3月に祖父が亡くなったので、初盆でした。それと、もう一人の祖父の7回忌でした。親戚がおおぜい集まり、色々な人が初盆に拝みに来るという、お盆を過ごしました。
1人の人間のために、こんなにも多くの人が来てくれることが、すごいなと感じました。そして、普段はあまり実感がわかなくても、私自身も大勢の人たちに支えられているんだなと、思いました。
2人の祖父のことを考えていると、ある人のことを思い出しました。
遠野には、自然栽培研究会という集まりがあります。2009年8月に東京で務めていたパルシステムという生協を辞め、9月に遠野に帰ってきてから、この会に参加している方々にお世話になっていました。思い出した方も、この会員でした。
その方には、とてもお世話になりました。冬の1か月間、私に土木作業のアルバイトをさせてくれました。私が大潟村に研修に行くと言うと、送別会を開いてくれました。
2010年の3月1日から研修が始まると、
「陽佑、どうだ?時間出来たら遊びに行くから、それまで研修頑張れよ」
と、研修初日の電話を掛けてくれました。
2011年の3月には、ハウスを建て、ハウス内を平らにする作業をしていた所に突然きて、
「なんだこんなに立派なハウス建てて(笑)。いきなり2町歩(ha)もやるってか!頑張れよ!!」
と、励ましてくれました。
2011年の5月にも突然きて、代かきしている私の姿をみて、
「ずいぶんいいトラクター乗ってんな(笑)。もっとおっきいの買ったほういいぞ」
と、笑っていきました。その人には、
「農業は儲からないんだから、少しずつ始めたほういいぞ。兼業で少しずつ始めて、だんだんに大きくしてけばいんだから」
と、何度も言われていましたが、私は言うことを聞かず、専業農家になりたいと思って1年目から米作りを始めました。そんな私のことを、いつも気にかけてくれて、とても心強い存在でした。
残念ながら、2011年にその方は亡くなってしまいました。でも、今でもその人のことを考えると、「もっと頑張らないと」と、励まされます。
今年の新米ができたら、もっていきたいと思います。
お盆中は、1人の人の存在の大きさを知り、自分を支えてくれる人の多さを知りました。
あと1か月で収穫作業が始まります。心が折れそうになる日々の始まりです(笑)。でも、色々な人の存在を感じるとやる気が湧くということを学んだので、困ったときには意識してみます。