勘六縁の田んぼから

2017年、米作りダイジェスト①

こんばんは。陽佑です。お久しぶりです。日々の作業の忙しさを言い訳にして、ブログを投稿しておりませんでした。申し訳ございません。

昨日のブログでもご紹介しましたが、馬場君という新しいメンバーが増えました。私か裕美氏、どちらかが怪我や病気をしてしまうと、経営が成り立たなくなってしまうというのが、私たちの現状です。そうすると、お客さまにお米をお届けすることも出来ず、私たちも生きていくことが出来ません。この課題を解決したいと思い、メンバーを増やすということをしました。

これまで支えて下さった皆さま、本当にありがとうございます。このような決断をすることができたのも、皆さまの存在があってのことです。3人で成長していけるよう、今年もひとつずつ丁寧にやっていきます。どうぞ、宜しくお願いします。

今回のブログでは、今年のお米作りでやってきた作業を、ダイジェストでご紹介します。今日は、脱ぼう、消毒、浸水の3つについてです。

春の作業は、大きく2つに分かれます。ひとつは種もみの準備から苗作りまで、もうひとつはトラクターで行う田作り、です。今回ご紹介する3つは、すべて種もみの準備にあたります。

春になると、1番初めに行う作業が、脱ぼうです。機械を使って、籾についている毛のようなものを取り除いていきます。写真の左が脱ぼう前、右が脱ぼう後です。種まきのときに、この毛があると籾同士が絡まってしまうので、取り除きます。また、同時に大きな籾と小さな籾に分け、種もみを選別します。毎年、収穫したお米を種にしています。
脱ぼう前、脱ぼう後の籾。

次に、裕美氏も紹介していましたが、種もみの消毒作業をしました。私たちは、機械で選別した種もみを、さらに塩水選という塩水の比重で重い種もみを選抜する作業をしてから、消毒をしています。ザルの上に浮いているのが、軽い種もみです。これを取り除きます。重くて大きな種もみほど、養分がつまっているので、よい苗作りには欠かせない工程です。
2017年、岩大生と塩水選と温湯消毒。

その後、専用の機械を使って、60℃で10分消毒していきます。温湯(おんとう)消毒という消毒の方法です。農家さんによっては、泥水を使って消毒する方、消毒しない方もいらっしゃるようです。私はどちらもやってみましたが、どちらも病気にかかってしまい、失敗しました。経験則から、私は今のところ、一番確実なこの方法で消毒を行っています。

2017年、機械で温湯消毒。

そして、消毒後は浸水といって、種もみを水につけます。発芽には、十分な吸水が必要です。籾は呼吸しているので、酸素の補給もかねて2日に1回水を入れ替えます。近くで湧き出ている水を運んできて、この作業を行いました。一昨年までは水道水を使用していましたが、湧き水にしたところ、以前よりもその後の工程がスムーズな気がします。
2017年、種もみの浸水。

ここまでが、4月上旬ころまでの作業になります。ここから1ヵ月以上過ぎた今では、もう遠い過去のように感じます。この後の作業については、また今度、続きを書きます。

今年は、7回目の米作りということもあり、ひとつひとつの作業がスムーズに出来ています。ただ、慣れていたときこそ油断は禁物です。これからの作業も、ひとつひとつ丁寧にやっていきます。

それでは最後に、いつもの「ぽちっと運動」にご協力をお願いします。今日もご覧いただき、ありがとうございました。


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