なぜ生える、クログワイ先生。
おはようございます。陽佑です。裕美氏のブログにもありましたが、同級生のお蔭で、今年の初物、わかさぎを頂きました。小学1年から中学3年までの9年間、30人ちょっとでずっと一緒に過ごした同級生たち。久しぶりに電話がきて、
同級生「わかさぎいらない、どう?」
私「いるいる。今日平日だけど?」
同級生「解禁日には、仕事やすんで毎年行ってるんだよ」
私「(笑)。いまどこ?」
同級生「鱒沢(ますざわ)。もうすぐ着くから」
ということで、5分後にわかさぎがやってきました。久しぶりに顔を見れた嬉しさもあいまって、みんなで美味しく頂きました。
次回のお届けも、お待ちしております。
なぜ生える、クログワイ先生。
山盛りのクログワイ。5年前の裕美氏、若い。
自然栽培だけではなく、無農薬栽培に取り組む田んぼには、クログワイという草が生えてくることがあります。そんな田んぼを持つ皆さまにとって、どう抑えたらよいのか、頭を悩ませる存在です。除草対策としては、私にとって一番の悩みであります。
これが、クログワイです。稲ではない、ツンツンしたものがクログワイです。
クログワイの特徴を説明します。参考にした本は、「自然農法の水稲栽培~栽培のイマジネーションとその立脚点~」(原田健一著)です。
・多年生。
・主に塊茎で繁殖。
・湿田に多い。
・発生可能深度20~30㎝。
・発芽最低温度12~15℃。
・頂芽のほかに側芽もあり、芽が除去されても側芽から新芽がでる。地下茎を伸ばし分株も形成する。
これが塊茎です。シカの糞か、クログワイの塊茎か、迷うことあり。
ちょっと専門的な言葉で分かりにくいですが、ざっくり説明すると、数年単位で生きることができ、かなりの深さからでも芽を伸ばし、増え方も色々あってすぐ増えるので大変だよ、ということになります。
弱点としては、
・乾燥に弱い。
・低温-7℃で死滅。
という2つがあります。そのため、一般的な対策としては、秋に耕起をして低温にさらすこと、または秋の耕起や春の耕起で乾燥させること、だと言われています。
これまで、低温にさらすこと、乾燥させること、色々取り組んできました。でも、なかなかよい結果につながらず、どうしたものかな~という状況が続いています。
そこで、そもそもなぜ生えるのか、という視点でもう一度考えてみました。すると、
・土壌の物理性が良くないか、落水期間中でも水分状態が高い土壌環境である場合が多い。
・長期的に見ると、水田の透水性の改善効果を持つ。
とありました。なるほど、田んぼを思い浮かべると、そうかもしれません。
もうひとつ、去年の田んぼで参考になる出来事がありました。R2年まではクログワイが多かった田んぼで、去年はかなり減った田んぼがありました。
作り方で変えたことと言えば、R2年に稲わらを還元したこと、田んぼへの入水を例年よりも2週間早くしたいこと、田植えを1週間遅くして6月上旬にしたこと、でした。
大切なことは、このどれが効果的だったのか、なのですが、いまのところ不明です。今年は分析する必要がありそうです。
クログワイ先生、今年も勉強させて頂きます。
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年を越して水分量が落ち着き、味や香りをより感じられるようになってきました。品種ごとの違いを味わっていただけたら幸いです。一度ぜひお試しください。