勘六縁の田んぼから

ドイツ・スイス視察研修の振り返り①「ドイツ山間部、ビオ農家さん」。

こんにちは。陽佑です。去年から、手帳を買ってスケジュール管理ができるようにしました。自分自身のスケジュールを管理することは当たり前のことですが、いつ何があるか忘れることが多く、当たり前のことができていませんでした。

裕美氏が、

「手帳買って良かったね」

と言ってきたので、

「やっと自分のスケジュール管理ができるようになって良かった!」

と話をしたら、

「それ最低限だから。予定を私たちにも知らせて欲しいから、ちゃんとカレンダーに書いて!」

とつっこまれました(笑)。当たり前のことがまだできていなかったので、今年はみんなとも共有できるようにします。

 

昨年の11月下旬から12月上旬にかけて、ドイツとスイスに視察研修に行ってきました。自分が忘れないようにするためにも、何回かに分けて、学んできたことをお知らせしていきます。

写真は、スイスで宿泊したホテルから撮ったものです。ドイツもスイスも、どこに行っても景観がきれいでした。

初めての海外で、出発前には心配事がたくさんありましたが、一緒に行ったメンバーとたくさん話をして、行く先々のご飯も美味しくて、視察先のひとつひとつが参考にしたいことばかりで、やりたいと思ったことを素直にやっていこう、もっと色々なことができるはず、と一生の宝物になるような学びがあった時間でした。

ドイツの山の中で、農家レストランを営むビオ(オーガニック)農家さんへ行ったときのことです。

その場所は、遠野小友のような場所で、とても農業経営をしていく上では条件のよい場所ではないところでした。こうした場所で農業を継続していくためには、農家レストランをやるしかない、ということから、15年前(間違っていたらすみません)から農家レストランを始め、いまでは2万人も訪れる場所となっていました。

レストランの食事は、基本的には農場で作っているものばかりです。メインになる牛や豚、鶏、サラダになる野菜、パンになる小麦、飲み物のワインやリンゴジュースなど、たくさんのものを自給していました。

案内して頂いたのは、20歳ほどの息子さんです。まだ学生ですが、時間があれば農業の手伝いをし、農家を継ぐことを決めている方でした。20歳なのに、経営のことがよく分かっていて、楽しそうで素敵な方でした。

遠野小友と似ている条件だったので、

「条件の悪い場所で、農業を続ける意義はどうお考えですか?私も条件が決してよくない場所で米農家をしているので、お聞きしたいです」

と聞いたところ、

「社会的要求があるからです」

と答えがかえってきました。社会的要求とは、山間地の美しい景観を守って欲しい、農業という生きる上で欠かせない産業を守って欲しい、などだと思います。

20歳でここまで考えていることは、私にとってとても刺激になった場面でした。どういう農業をしていくのか(何を作る?どのぐらいの規模で?どんな方法で?などなど)、ということももちろん大切ですが、何のために農業をするのか、という目的を出発点にしていきたいし、それさえあれば、どんなに若くても仕事に夢ややりがいを持てるんだろうなと、学んだ時間でした。

目的は常に忘れずにいたいし、そこに誇りを持ちながら、楽しく仕事をしていきたいです。

それでは、続きはまた時間にします。今日もご覧いただき、ありがとうございました。


最近の投稿

アーカイブ