勘六縁の田んぼから

死が身近な生活

こんばんは。今日の担当は、陽佑です。

昨日までの雨により、乾いていた田んぼに水がたまりました。

「あ~、せっかく乾いていたのに」

という感じですが、稲にとっては、稲刈り直前まで水があった方が、最後まで成長できるのでよいことです。

コンバインという、いま主流の刈取りから脱穀まで行う機械を使うと、多少水があっても収穫作業ができます。でも、私たちのように「はせ掛け」だと、歩くたびに土が柔らかくなり、なかなか厳しいです。
自然の厳しさ

時期的に、もうどうしてもやらなければいけないときにはやりますが、まだ早い時期なので、少し乾くのを待ってから始めます。

遠野に帰ってきて、田舎の生活は死が身近だな、と感じることが多いです。去年、祖父が亡くなり、今年は祖母が亡くなったのもそうですが、地元のだれだれが亡くなった、という話は、よく聞きます。

田舎に住んでいると、その方がどんな人で、どんなところに住んでいて、どんな生活をしていて、だれと仲がよくて、だれと親戚で、などなど、こんなことを想像できることが多いです。都会に住んでいたら、よほど仲がよい人じゃないと、知らないことだと思います。

私は、身近に感じる死を大切にしたいと思っています。祖父や祖母が亡くなり、自分の番がまわってきたという感覚になりました。それまでは、口だけで「田んぼを守りたい」と言っていた気がしますが、いまは前よりも強く、田んぼを守ることを意識するようになっています。

これは、菊池家の田んぼだけに限らず、地元の山や畑、田んぼなどのすべてに言えることです。どんな人が、どんな思いで守り続けてきたのか、そのことを想像できると、その土地を引き継ぐうえで、より大切にしたいという思いや、覚悟につながります。

お借りしている田んぼが多い私たちです。稲刈りをしながら、この田んぼの方がどんな風に守ってきたのか、大切にしている田んぼをなぜ私たちに貸して頂いたのか、想像しながら、作業してみます。

明日は、9月最後の「よ市」です。よ市も、残すところあと2か月となりました。今年も、たくさんの方に出会い、色々と勉強させて頂いています。未熟な私たちですが、残りの期間も、どうぞよろしくお願いします。明日のイベントは、生サンマのつかみ取り、です。サンマを食べたい方は、ぜひお越しください(笑)。

今週は、ブログのアクセス数が伸びています。こんなブログでよいのだろうかと、感じることも多いなか、私たちのブログをご覧いただき、ありがとうございます。くだらない記事も多いですが(笑)、今後ともよろしくお願いします。

今日もご覧いただき、ありがとうございました。


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