勘六縁の田んぼから

無肥料・無農薬米にこだわる理由②~草、虫、病気の解決策と省力化から~

有機栽培にしたときの問題点は、虫と病気、草に対して、どう対応するかといった点です。無肥料・無農薬の自然栽培は、そうした問題の解決策になります。

何度かお話していますが(無農薬・無肥料米にこだわる理由①-1~事実から~秋の田耕し )、無肥料・無農薬米にすると、早い段階で虫や病気による被害がなくなります。去年から無肥料に取り組んだ実家の田んぼは、周りがカメムシ被害が多かったにも関わらず、ほとんど被害がありませんでした。草に関しては、正直なところ、自然栽培でも一番の問題点です。しかし、長く自然栽培を続けることで、千葉の高橋博さんの畑では、草がなくなった場所もあるという例もあります。

また、自然栽培はかなりの省力化にもなります。肥料作りをすること、肥料をまくこと、慣行栽培であれば農薬をまくこと、そうした手間が一切必要ありません。これは、個々の農家にとってもかなりの省力化になりますが、社会全体としても、相当な省力化になります。

「草や虫、病気がなくなるのはいいけど、肥料をやらないと育たないんじゃないか」と思うかもしれませんが、以前にお話した、大潟村で自然栽培米を作っている石山範夫さんの田んぼでは、慣行栽培や有機栽培と比較して少ないですが、ちゃんとお米を収穫しました。千葉の高橋さんの畑も同様ですが、自然栽培歴が長い畑では、慣行栽培並に収穫出来る畑もあるほどです。

という事で今回は、草や虫、病気の解決策と省力化という点から、自然栽培についてお話してみました。

なお、合わせてこちら「勘六縁の6つのこだわり」もご覧下さい。


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