勘六縁の田んぼから

自己紹介②

今回は、パルシステムに就職してから今までを振り返ってみます(この記事の前に、こちら「自己紹介①」をご覧下さい)。

パルシステムでは、1年と半年しか働いていませんが、大学時代と同様に、僕の今を支える、たくさんの経験をしました。具体的には、トラックに乗って配達しつつ、商品の営業をする、といった仕事をしていました。体力的にはきつい配達も頑張ったし、営業もなるべく多く売れるようにと、とにかく頑張った1年半でした。そのお陰で、「人生、頑張ればなんとかなる!」という漠然とした大きな自信が身に付いて、どんどんやりたい事が出来るようになっていきました。また、様々な人との出会いも、よい経験になりました。一緒に働いた上司の方は、僕が「これはこうした方がよいのでは?」といった意見をいっぱい言っても、ほとんど認めてくれて、こんな人になりたいと思ったし、同僚にも恵まれて、仕事に対する姿勢や「食」に対する考え方など、たくさん勉強させてもらいました。また、組合員さんとの会話も楽しくて、消費者の立場からの考えや、売り手と買い手では、信頼関係を気付くことがとても重要だということも知りました。組合員さんとは、なかなか会える機会はありませんが、また会ってみたいものです。仕事以外でも、東京では、エコなイベントに参加などして色々な出会いがあり、こんな生き方もあるんだなという事も学びました。

ただ、毎日仕事をやっていくうちに、僕が作ったものではないものを売るということに違和感を感じ始めました。作った人が、直接消費者にすべて売るということは無理なので、流通業者が必要なことは分かります。しかし、自分自身としては、食べ物の仕事をずっとやっていくならば、米や野菜を作れない自分は嫌だという気持ちが大きくなり、仕事を辞めて、農業を目指すことになりました。

そして、去年1年間の米作り研修を経て、現在に至ります。研修先は、大潟村で無肥料・無農薬の自然栽培による米作りを確立した、石山範夫さんのところです。「スパナ」という名前すら知らなかった僕を、最後まで見放さず研修させて頂き、本当に感謝しています。石山さんがいなければ、農業の経験なんて全くない僕が、いきなり無肥料・無農薬の自然栽培で米作りを始めることは出来ませんでした。本当に、感謝しています(自然栽培にこだわる理由は「勘六縁のこだわり」に少しずつ載せていきます)。

振り返ってみると、本当にたくさんの方々から色々なことを勉強させて頂き、今の僕があるんだという事を改めて感じます。最初は、自分自身のために始めようと思った農業ですが、今は日本の農業を支えるため、田舎でも楽しく生活出来るんだと示すため、本当に体によい食べ物を作るため、自然と触れ合うことは人間にとって大事なことだと伝えるため(去年1年間農業をしてみて、ストレスがない毎日だったと思います)、など伝えたいことはたくさんあります。その為にも、毎日笑顔で楽しく、無肥料・無農薬の自然栽培、さらには天日干しにまでこだわって米作りをしていきたいです!

という事なので、皆様、「勘六縁のお米」を宜しくお願いします!!


最近の投稿

アーカイブ