勘六縁の田んぼから

自己紹介①

なぜ、僕は無肥料・無農薬の自然栽培で米作りをするんだろうと、改めて考えてみました。

大学3年生の頃、周りのみんなが就活を始めました。そんな中僕は、就活という言葉の意味すら分からなくて、「就活ってなに」と友達に聞いたのを覚えています(笑)。その頃の就職に対する意識は、そんなレベルでした。大学4年生になると、周りではちらほら就職先が決まり始め、僕は「何がやりたいのか」なんて全く分からなくて、最高に焦っていました。そんな中、大学院の試験があったので、やりたい事が分からなければ、大学院に行くしかないと思い、進学することにしました。進学が決まってからも、自分がしたいことが分からなくてずっと不安で、悩んでいました。

そして、大学4年の卒業間近のある夜です。仲のよい友達と飲んだ帰り道(ちなみに、僕はお酒が超弱いので、ウーロン茶を浴びるほど飲んだだけです)、「お前、食べること好きだから、食品関係の仕事いいんじゃない?」と言われました。この一言が、もっと体に良い食べ物を広めたいと考える様になった、最初のきっかけです。そう言えば、この話を友達には言ってなかったので、今度会ったらお礼しなきゃです!

食べ物について考え始めると、母の影響が大きいと思いますが、食品の安全性への問題意識が実は高いことを知りました。そして、意識はしていませんでしたが、食べ物関係の知識も知らず知らずのうちに身に付いており、食べ物について考えることがけっこう好きだということを知りました。

さらに、大学の先生にはよく、「就職はじっくり考えて、本当に自分が社会にとって必要だと思うものをすべきだ」と言われていました。これは、大学にいる間に大切にしていた考えですが、「毎日、特別なことはなくても、小さな出来事1つでその日が幸せになる」と思っていた僕は、食べることも日常的な出来事ですが、美味しいものを食べることは幸せなことで、そんな気持ちをみんなに伝えたいし、社会に必要なことだろうと思うようになりました。

それが分かってからは、とてもすっきりした気分になりました。そして、就職活動も順調に進み、パルシステムという生協に就職することになりました。パルシステムは、生協の中でもある程度レベルの高い商品にこだわっており、流通業なので、生産する側も消費する側も見ることが出来て、たくさんのことが勉強出来るだろうということで決めました。

(続きは、こちら「自己紹介② 」をご覧下さい)


最近の投稿

アーカイブ