勘六縁の田んぼから

今年も出てきました、「はしりっ穂」。

こんにちは。陽佑です。今週も暑い日が続いています。昨年の低温や、ずっと曇りの日が続いたこととくらべると、私たちの地域にとっては、ありがたい天候です。しかし、地域によっては、暑さによって大きな影響も出ているようです。毎年のように、天候による影響があるので、どんな地域でも安定して生産できたという年は少ないのかもしれませんが、小さな影響でおさまることを願うばかりです。

今年は、例年よりも少しだけ遅いかなと思いますが、順調に穂が出てきました。
2018年8月3日 遠野4号の「はしりっ穂」。

写真は、今年から本格的に販売を開始する、「遠野4号」という品種です。ブログでもお伝えしようと思っていましたが、この時期になってしまいました。申し訳ございません。

昨年まで、ほとんどの田んぼで亀の尾を栽培してきました。しかし、亀の尾は、7・8月の低温による影響が大きく、どうしても安定生産につながらないと実感したので、3年間試験栽培を続けてきた「遠野4号」の面積も広げました。

遠野4号は、岩手にもともとあった在来品種、岩手二十日早生1号と岩手早稲愛国2号を掛け合わせて、昭和初期に遠野で生まれた品種です。80歳を過ぎたじいちゃん、ばあちゃんに聞くと、

「遠野4号は獲れだった」

と、覚えている方もいます。現在、栽培している方はいなくなりましたが、試験栽培を続けてきた結果、水が冷たく、日照時間も短く、寒冷地であるこの地域に合っている品種だと感じました。

写真の「はしりっ穂」は、小友の中でも、さらに上流にある田んぼです。私たちが作付している一番標高の低い場所と比較すると、いつも1週間は穂が出るのが遅くなる場所ですが、同じタイミングで穂が出てきました。

遠野の中でも、かなり条件の厳しい場所なので、じいちゃん、ばあちゃんが、遠野4号は獲れだった、というだけのことはあるし、こんな品種があるんだなと面白いです。適地適作という言葉がありますが、こういうことなのかなと教えられています。

これからお盆すぎまで、どんどん穂が出てくる時期です。2か月前はあんなに小さかった苗が、こんなに大きくなるんだと、びっくりします。お盆過ぎには、涼しくなってしまう場所なので、なるべく早く穂が出てきて欲しいです。

それでは最後に、いつもの「ぽちっと運動」にご協力をお願いします。今日もご覧いただき、ありがとうございました。


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