今年のお米作りを振り返る①。
こんにちは。陽佑です。
なかなかブログの更新が滞っており、申し訳ございません。収穫が終わると、12月末まで出荷祭りの日々、秋じまいや色々な仕事で、みんなでバタバタしております。今日は、今年最後の定期出荷日(出荷自体は来週まで)。里江、タカさん、裕美で頑張っています。里江がお米を準備、裕美が段ボールにつめる、タカさんが段ボールを閉じて重ねる、試行錯誤する中で、いま落ち着いている役割分担のようです。

今年最後の定期出荷。3人頑張っています。
私たちのお米を知って頂くきっかけとして、お米作りを始めた当初からブログを更新してきました。いまいるお客さまには、ブログ更新を楽しみにしています、と言われることもあり、ブログは私たちにとって大切なものです。それにも関わらず、私が更新することが少なくなっており、田んぼのいま、作り手としての気持ち、をタイムリーにお伝えできずにいます。不誠実だなと反省です。バタバタしていると、大切なことを見逃してしまうので、バタバタしない体制づくりと、ブログの更新頻度については、考えていきます。
今年のお米作りを一言でいうと、まだまだだなあと落ち込みました、というのが正直なところです。予定の収穫量はクリアして、去年と同様か少し多めに収穫できたのですが、もっと多く収穫できるのでは、と期待していたので、自然から、
「まだまだだよ」
と言われたような気がしています。成長の糧にします。では、なぜ収穫量が伸び悩んだのか、を整理して、来年への対策とすることが大切なので、ブログを書きながら整理してみます。
今年は、いくつかの課題がありました。ひとつは、苗づくりです。去年と一昨年はやっと脱出できた出来事でしたが、今年は、また低温障害にかかってしまいました。その結果、発芽率も悪く、背丈も低いものが多かったです。苗の段階で転んでしまうと、どうしてもそれを補うことが、いまのところ私にはできません。今年は、なぜまた低温障害にかかってしまったのかを考え続けてみましたが、ある程度予想がついてきました。来年は、その対策をしていきます。
もうひとつは、コナギという草が多かったことです。コナギは、自然栽培に切り替えて1・2年は発生しますが、3年目以降はそれほど問題になることはありませんでした。それなのに、なぜ今年はどこの田んぼでも多いのか?
考えてみた結果、秋から春にかけて田んぼが乾かなかったこと、が原因だろうと予想しています。この時期に土が乾くことで、草の発芽が抑えられることがデータでも分かっています。昨年の秋は、パワーディスクを使用して田起こしをすべての田んぼでしました。いつもより少し深め(12センチぐらい)に土を天地返しして、排水性と空気の通りをよくすること、クログワイという草の芋を凍らせて除去すること、を目標としていました。

パワーディスクで秋の田起こし。畝間に水が集まります。
いつも通りの天気であれば、春に乾いて田起こしできたかもしれませんが、今年のような天気だと、深く起こすと乾きづらかったです。そのため、今年のような天気でも、春に必ず乾くことを目指して、今年は2パターンで行いました。
ひとつは、水はけのよい田んぼ用に、浅く(5センチ程度)田起こし。

5センチ程度の浅耕。春に乾きますように。
2つ目は、水はけの悪い田んぼように、額縁明渠(がくぶちめいきょ)。

田んぼの縁を、四角に溝切り。
春になって土が乾いたら、時間的に可能であれば、
①パワーディスクで天地返しをする。
②ロータリーかハローで平らにならす。
を予定しており、なるべく乾かすことを目指します。
昨年の秋のパワーディスクは、排水性と空気の通りをよくすることを一番に考えていたつもりでしたが、どちらかというと、クログワイという、私たちがもっとも困っている草を除去することを一番意識していた気がします。去年から感じていることは、稲が元気に育てば、自ずとよい結果が出るということです。目的意識が違っていると、よい結果がでないなと、改めて学んだ出来事でした。
その他にも、今年のお米作りで学んだことがあるのですが、長くなってきたので、次回にしたいと思います。今年のお米作りで、クログワイにどう対応していけばよいのか学んだことなどを書いてみます。
久しぶりのブログ、長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
【勘六縁のお米】
*令和7年産のお米は完売いたしました。ごめんなさい。
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