勘六縁の田んぼから

元気な苗に、ひと安心。多い雨に、ひと苦労。

こんにちは。久しぶりのブログになりました、陽佑です。どうぞ、宜しくお願いします。苗は、元気に生育中です。
2葉前後の苗たち。

ゴールデンウィーク真っただ中、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 私たちは、忙しさ真っ盛りの時期なので、苗作りをしたり、田んぼの土木工事をしたり、機械のメンテナンスをしたり、田んぼの畦塗りや田起こしをしたり、同時並行で出荷をしたりと、てんやわんやです。

もっと、てんやわんやせずにすむ方法があるはずです。でも、てんやわんやすぎて、毎年この時期の記憶が薄れてしまい、充分に反省しないまま、また新しい春を迎えてしまいます。今年は、みんなの記憶を寄せ集めて、来年に生かせるようにします。

去年の経験から、今年の1番の課題は、苗作りだと考え、取り組んでいる最中です。10年経っても、なかなか思うように苗作りができず、試行錯誤を繰り返してきました。

苗作りの中でも、気をつけていたポイントは、2つです。

①種まき後に、いっせいに芽を出すこと。

②初期生育のとき、あまり暖かくせず、徒長しないようにすること。

いっせいに芽を出ることを、「揃う」と表現します。芽が揃うことで、その後と温度管理や水管理、田植え後の生育がスムーズにいきます。揃わないと、早く出て芽と遅く出た芽で温度管理などが変わってきてしまうので、なかなか難しくなります。最初が肝心です。

それと、ハウスの温度管理を暖かくしすぎると、苗が徒長してしまいます。徒長すると、ビョーンと上にだけ伸びてしまい、丈の割りには根も少なく、弱い苗になってしまいます。

遠野4号は、いっせいに芽を出すことができず、ずっと苦手意識がありました。他の品種は大丈夫なのに、なんでだろう、なんでだろうと、ずっと分からないままの状態が続いていました。

今年は、何かを大きく変えたわけではなく、ひとつひとつの作業を、より丁寧にやってみました。去年の秋、種もみを収穫するときから、なるべく優しく収穫して傷つけないようにしたり、選別も傷をつけないように注意して、より厳しく選別したりと、それぞれの作業を丁寧に丁寧にやってみました。

そして、種まき後のハウスを見に行くと・・・。
芽が出た!

理想にほぼ近い感じで、いっせいに芽を出してくれました!これには、ほっとしました。10年かかってしまいましたが、やっとこの状態になりました。

次は、ハウスの温度管理です。遠野小友の中でも、強風ふきあれる場所にあるハウス。裕美氏には、

「建てるところ間違ってるよね!」

と毎年言われます。農業始めたときは、そんなこと分からなかったのです。すみません。

風がびゅんびゅん苗にあたってしまうと、苗が風やけしてしまいます。でも、換気するようにしないと、温度が高くなってしまい、徒長苗になってしまいます。どうしたものかと試行錯誤してきましたが、これまた、何とか解決することができそうです。
風よけ、防虫ネット。

防虫ネットを中に張ってみました。今のところ、ほどよく風をさえぎり、ほどよく換気できています。秋田の師匠、石山さんから教えて頂きました。研修してから10年以上経ちましたが、毎年進化しているので、参考にしつつ、よいところは真似するようにしています。

 

そんな苗作りと同時並行で、田んぼの準備を始めていきたいところなのですが、よし乾いてきたな!、と思ったら雨が降り、よし乾いてきたな!、と思ったら種まきなどで忙しくて出来なかったりしているうちに、5月に突入してしまいました。

今日まで、ここ数日雨が続いたので、田んぼは水浸しです。どうしましょう??
田んぼが水びたし~。

種まきなどで忙しくて田起こしができない状況は、タカさんと手分けすることで解決していきたいです。明日からは雨が降らない予報。今週末には乾くことを願って、いっきに畦塗りや田起こしをしていきます。

これからの1か月間は、よい田植えができるように、苗作り、田んぼの準備を進めていきます。


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