じっちゃんから教えられた、菊池家家訓「「かじか」かせぎするな」。「地味に生きろ」。
こんにちは。今日の担当は、陽佑です。
下の写真は、2月上旬ころの写真です。まだ雪が多いです。
これは、今週撮った写真です。3月に入り、少しずつ暖かくなってきたので、雪が溶けてきました。この田んぼは風が強いところなので、吹き溜まりの場所以外は、雪がなくなっています。他の田んぼは、まだ雪が残っていて、一番山奥のところは、4月中旬ぐらいまで残っています。
3月6日は、昨年亡くなった祖父の命日です。早いもので、もう1年経ちました。勘六縁の「六」には、祖父の頭文字であり、祖父が大切にしてきた田んぼを使わせて頂くことへの感謝の気持ちを込めています。
去年も紹介しましたが、祖父に教えられたことがありました。
「「かじか」かせぎするな」
「地味に生きろ」
この2つです。家訓として教えらえたわけではありませんが、大切にしたい言葉です。
「かじか」かせぎするな、とは、いっきに働きすぎるな、無理して働きすぎるな、という意味です。魚の「かじか」が、休みなく泳ぎまわることからきている様です。
この地域の人たちは、「かじか」かせぎするな、という言葉を普通に使っています。
「地味に生きろ」という言葉からは、宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩を思い浮かべます。
雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず 野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて 東に病気の子供あれば 行って看病してやり 西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい 日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず そういうものに わたしはなりたい
祖父からの教えを思い出して、「かじか」かせぎせず、地味に無肥料・無農薬の自然栽培米を作っていきたいと思います。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございます。