勘六縁の田んぼから

自然栽培の先輩農家さんの言葉「普通の家であれ」

こんばんは。今日の担当は、陽佑です。3月に入りました。今月から、種もみの選別、消毒、浸水と種まきの準備が始まります。不安もありますが、楽しみも大きくなってきた4年目のお米作り、心を込めて取り組みます。

裕美氏はいま、大豆の選別中です。
ひよこ

虫に食べられたもの、シワクチャすぎるものなど(下の写真)を取り除いていきます。目が疲れるし、根気のいる作業ですが、とっても「大豆(大事)」な作業です。
しわしわ

と、つまらないことを言ったところで、本題に入ります(笑)。

先週の土曜日、遠野市小友町の認定農業者の集まりがありました。認定農業者とは、意欲のある農家を各自治体が認定します。メリットは、融資のこと、農地の利用集積のことなど、いくつかあります。

参考までに、遠野市のHPをご覧ください ⇒ 認定農業者制度の概要(遠野市)

簡単に言えば、専業農家で食べていこうと考えている方々の多くは、認定農業者となっています。私も、去年認定されました。

地元の認定農業者の集まりに出るのは、初めてのことでした。ちょっと緊張しましたが、楽しい時間でした。

嬉しかったのが、私の名前をほとんどの方が知っていたこと。

それに、私が無肥料・無農薬で作っていることも知っていたこと。無農薬までは覚えられそうですが、無肥料という独特な作り方まで知っているなんて、嬉しかったです。

50代の後半以上の方々がほとんどで、40代が2人、20代が私1人という構成だったので、若い人が農業を始めてくれたのは、みんな嬉しいんだということも言っていました。

こんな指摘もして頂きました。

「自然農法でお米作りするのはいいけど、仲間いるのか?一緒に作る人いないべ??基幹産業にするには、仲間がいないとダメなんだ」

耳の痛い話でした。でも、その通りだと思います。同じ小友町内に、一緒に作る人が欲しいと考えてはいますが、まだまだ私たちの力不足で、他の人と一緒にすることは出来ていません。

ある、自然栽培の先輩農家さんに教えて頂いたことがあります。

「普通の農家であれ」

農業を始める3年前に聞いた言葉で、年を重ねる毎に、大切だなと感じるようになった言葉です。

無肥料・無農薬の自然栽培は、一般的な栽培と比較すると、変わった栽培方法です。でも、自分自身まで変わった存在になってしまうと、地域から孤立してしまうし、せっかく社会に広めていきたいのに、なかなか広めることはできないよ、という意味だと理解しています。

小友町は、遠野市のなかでも素敵な人が多いところだと自負しています(笑)。私が地元出身ということもあるかと思いますが、あらためて、応援して頂いていることの嬉しさを感じてきました。

また、私たちは、地元の先輩農家さんと比較すればまだまだの農家なので、農業で生きていく姿を見せていくことで、認めて頂けるようになりたいです。そうすれば、自分もやりたいと考える人が増えてくるような気がします。

それでは、今日もご覧いただき、ありがとうございました。


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