勘六縁の田んぼから

原点。

こんばんは。今日の担当は、陽佑です。今週は、いよいよ稲刈りを始めます。予定では、25日からです。楽しみな収穫、そして、体力的に大変で心が折れそうになる収穫(笑)、頑張りたいと思います。

「来年の遠野君の分は、作ってねーからな(笑)。自分で作るんだぞ。」

今年は、何度も師匠の石山さんに言われていました。

秋田県大潟村で自然栽培米作りをしている石山さんのHPはこちら → ㈲石山農産

収穫前の田んぼを見て刺激をもらいに、昨日裕美氏と、大潟村まで行ってきました。田んぼの写真を、勝手にのせましたが(笑)、今年も見事な田んぼで、あいかわらずすごいなと感じてきました。

大潟村は、おそらく日本で1番、大規模なお米づくりに適したところです。土の栄養も豊富な場所です。そのため、稲刈り前になっても、ほとんどの田んぼは、葉っぱの緑色が濃いです。そんな中、石山さんの稲は、背丈もやや低く、葉っぱの色も緑というよりは、黄色に近い色でした。栄養豊富な場所といえど、10年も肥料をやっていないと、こんなにも周りとは違う田んぼになるのだなと思いました。

師匠の田んぼということもあり、ひいき目もあるかもしれませんが、「この田んぼのお米、食べたい」と感じさせられました。
想いを馳せる

今年、遠野君(私のことです)の分の「なに」を作っていないかというと、「苗作りの土」のことです。就農してから今年までの3年間は、いつも石山さんから頂いていました。でも今年は、電話する度に、私の分は作っていないから、自分で作るようにと言われていました。

とは言うものの、私が失敗することも考えて、実は今年も作っているだろうと期待していました。

再度確認してみましたが、ほんとに作っていませんでした(笑)。ショックです。

石山さんが作っている苗作りの土を見にいきましたが、だいぶ発酵が進み、稲わらも粉々になっていました。
これが完成形

私が作っているものは、まだまだ途中で、来年までに使えるものになるかどうか、不安な状態です。

ブログには書いていませんでしたが、最近まで露地で切り返ししていましたが、なかなかうまく発酵が進みませんでした。

露地だと、水分の調節がうまくいかないこと(発酵には水分50%程度がよく、それ以上や以下だと進まない)、切り返しするとき、下がコンクリートじゃないと下の土までえぐってしまい、切り返しをやりにくい、といった課題がありました。

そこで、地域の方から使っていない施設をお借りしました。場所は整ったので、あとは私の技術次第ですが、来年使えるものになるかどうか、まだ分かりません。
違いは一目瞭然

久々に大潟村に行き、私の農家人生の「原点」にふれてきました。私は、よい人のもとで研修することができ、幸せ者だなと思います。

まだ3年目ですが、それでも農業していく大変さを感じ、辞めたいと思ったことが何度もあります。研修しているときは考えもしませんでしたが、石山さんも、そんな中で農業をやり続け、いまでは20町歩(20ヘクタール)も、自然栽培米を作っています。

来年の分の苗作りの土がないのはショックでしたが(笑)、いつか恩返ししたいです。まずはしっかり収穫して、しっかりお客様にお届けしたいと思います。


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