「勘六縁のお米」の食味
今日は快晴です!
家から一番近い田んぼに行ってみると、雪がほとんどありませんでした。この付近は、風が強いせいもあっての事ですが、少しずつ春が近づいてきているのを感じます。
今回は、今年作る「あきたこまち」、「亀の尾」、「亀の尾4号」の食味について書きたいと思います。(参考までに、こちらもご覧下さい「勘六縁のお米の品種 」 )
始めに、実家で自家用に毎年作っている、「あきたこまち」の 天日干し米についてです。青空が写っている写真を見ても分かる様に、僕の地元は山に囲まれた山間地で、水も空気も、とてもきれいな場所です。田んぼの区画が小さく、決して「米どころ」ではありませんので、収穫量が多くはありません。量が取れない分、味はとても美味しく、天日干しにすると、なんとも言えないよい香りがして、さらに美味しくなります。
食味を表すときには、でんぷんを構成する主成分のアミロースとアミロペクチンという言葉がよく出てきます。アミロペクチン100%のお米がもち米で、アミロペクチンが80%、アミロースが20%のお米がうるち米です。「あきたこまち」は、「こしひかり」の子供なので、こしひかりと似た美味しさをもち、アミロペクチンが通常のうるち米よりやや高いので、粘りが強いご飯です。「亀の尾」と「亀の尾4号」は、ササニシキ系統のようなあっさりした美味しさがあります。「あきたこまち」とは逆に、高アミロースのお米なので、粘りの少ないご飯です。
以上が食味についてですが、今年から無肥料・無農薬米に取り組むので、その事で今年のお米がどうなるかは、まだ分かりません。千葉で、30年以上も自然栽培に取り組んでいる高橋博さんの野菜は、最初の年はあまり美味しくなかったそうですが、年を追うごとに味が良くなってきたという事でした。そんな高橋さんの人参は、今では「なんだこれ!」というほど美味しいです。研修でお世話になった大潟村の石山範夫さんの自然栽培米も、とても美味しかったです。石山さんも、自然栽培に取り組んで数年経っています。
千葉の高橋さんいわく、「10年自然栽培を続けて種をとり続ければ、種も進化し、「あきたこまち」も「あきたこまち」じゃなくなる」との事でした。そのため、長い目で見て無肥料・無農薬の自然栽培米に取り組みたいと思います。そしていつかは、高橋さんの人参の様に、食べた瞬間に「なんだこれ!」と感じるお米を作りたいです。