勘六縁の歴史と名前の由来

稲木の風景

2011年、無肥料無農薬米(自然栽培米)の米農家として勘六縁はスタートしました。就農当初、作ったお米の販売に苦戦しましたが妻をはじめ、地域の方やお客さまなど、たくさんの方々に支えられ、これまで続けてくることが出来ました。勘六縁という名前には、家族への感謝の気持ちと、たくさんの方とのよいご縁がありますようにという願いが込められています。

玄米君とお米ちゃん

「勘」と「六」は、曽祖父と祖父の頭文字です。今の私がいるのは、家族がいてくれたから、そして、多くの方との出会いと学びによるものです。これからも、たくさんの方とのよいご縁を、お待ちしております。

私達の暮らす遠野市小友町について

遠野市小友町 地図

遠野市は岩手県の内陸に位置し、人口約29,000人、高齢化率35.5%(平成26年9月現在、遠野市調査)の町です。柳田國男著の「遠野物語」で広く知られ、カッパや座敷童子(ざしきわらし)などの妖怪にまつわる伝承が残る「民話の里」として有名な場所です。

四方を山に囲まれた盆地にあり、春に田んぼに水を入れると、湖のように見える景色が広がります。遠野という地名はアイヌ語の「トオヌップ」(湖のある丘原)に由来するという説もある、日本の原風景の残る地域です。

田園と森

私たちの暮らす小友町は、人口1,300人で460世帯が暮らし高齢化率40.6%(平成27年4月現在)と市内で最も高い町です。古くは沿岸と内陸を結ぶ宿場町、金山のある町として栄えていたようです。

小川と梅花藻

遠野の中でも山間部に位置しているため水が豊富できれい。金山跡から今でも湧水が出ていて、これがまろやかで美味。田んぼの近くの川には梅花藻(ばいかも)が自生し、山女魚など渓流釣りに来る方も。

しし踊り

小さな町ですが町内には伝統芸能である「しし踊り」が3団体もあります。集落の中で代々受け継がれてきたしし踊り。自然と共に生きてきた歴史の残る地域です。

経営理念

私たちは、豊かな自然に感謝する心を育み、多様な命が支え合う「結」の社会をつくります。 私たちは、豊かな自然から生まれる命のかけ橋となり、「ふるさと」を創造します。 私たちは、豊かな自然から学ぶ姿勢を持ち、一つ一つと誠実に向き合い、共に成長します。

私たちは、豊かな自然に感謝する心を育み、
多様な命が支え合う「結」の社会をつくります。

社会性

田植え直後、苗が弱る姿を見ると、ちゃんと育つだろうかと心配になり、毎年のように自然の怖さを感じます。それでも、田植え後一週間ほど経つと、苗が根を張り元気になります。その姿を見て、自分には何もできなかったというちっぽけさを知り、自然に生かされていることに感謝の気持ちが湧いてきます。

そして一人で生きているのではなく、自然から頂く食べ物の命、その命に関わる人や様々な命との関わりの中で生き、支えられていることの幸せに気付きます。そんな幸せが感じられる、多様な命が認め合い、支え合う「結」の社会をつくります。

※結(ゆい)……農作業などで、お互いに助け合うこと。

田植え

ずらりと横一列に並んで草取り。昔”ゆいっこ(結)”で助け合ったシーンを想像しながら。

種の準備

親戚や近所の人に、すけて(助けて)もらって種まき。とっても心強い。

私たちは、豊かな自然から生まれる命のかけ橋となり、
「ふるさと」を創造します。

科学性

あらゆる命が自然から生まれ、自然に還ります。作物の命をお客さまへ、お客さまの命をその子供たちへと繋ぐ「かけ橋」、家族や地域のじいちゃん・ばあちゃんの命や受け継いだ田んぼ(土地)や歴史、文化を次世代へと繋ぐ「かけ橋」となります。

そして、どんな場所に住んでいても、私たちや地域の自然を感じることで安心して生きていける、という一人一人の心のよりどころ、心の支えとなる「ふるさと」を創造します。同時に、私たちが暮らす地域を守り、誇りある「ふるさと」を創造し続けます。

お米

昨年収穫したお米が今年の種になる。この種から芽が出て穂をつけて。ここから始まる。

はせがけの様子

はせがけ(天日干し)の様子。なぜか心が落ち着く、昔ながらの日本の風景。

私たちは、豊かな自然から学ぶ姿勢を持ち、
一つ一つと誠実に向き合い、共に成長します。

人間性

草に負けた田んぼ、草に勝った田んぼを見ると、目に見える結果(苗)だけではなく目に見えない原因(根)は何なのかと考えさせられます。日々、たくさんの出来事がある中でも、一つ一つ、一人一人を大切にして、誠実に向き合うことで、自然や作物と共に、人と共に成長していきます。

草の生えた田んぼ

草に負けた田んぼ。ごめんなさいと、それでも穂をつけてくれた感謝が入り交じる。

草取り

地味で地道な草取り。草に、稲に、自然に向き合う。そして自分とも向き合う。

私たちの夢

2011年に就農した私は、とにかくお米作りで生活していくことを考えてきました。その中で、少しずつお客さまが増えることへの嬉しさとやりがい、自然と共に生きてきた地域のじいちゃん、ばあちゃんの姿へ憧れを抱くようになりました。そして、このまま少しずつお客さまを増やし、いつか地域の方々のような姿になろうと、漠然と考えていました。

しかし、地域の現実をみると、60歳以上の農家がほとんどで、担い手も少ない状態です。小友町の10年後を想像してみると、地域の方々が農作業する姿や、大切に守ってきた田んぼが失われてしまうのではと、不安になりました。

焦る玄米くんとおこめちゃん

そこで、私たちに何が出来るのか、考えてみました。自然栽培には「人」がいて、「土」と「種」があればできるという特徴があります。これは、作物を育てる材料がその場で揃うので、自立した作り方、生き方につながります。また、自然の怖さ、自分のちっぽけさを感じ、同時に、自然のすばらしさ、自然と共に生きる幸せを感じる作り方です。

私たち自身が、このことを理解していませんでした。

喜ぶ玄米くんとおこめちゃん

いま、私たちに出来ることは、お客さまの自然と共に生きる暮らしに貢献すること、地域の方々が大切に守り続けてきた田んぼや思いを受け継ぎ、自立した農業や暮らしのできる地域に貢献していくこと、そう考えるようになりました。そして、日本の食料自給率39%(平成25年現在、供給熱量ベース調査)と多くを輸入に依存している中、私たち日本人を支え続けてきた土台(お米、田んぼ)を守ること、世界にはいまだに8億500万人(平成26年、WFP調査)の飢餓人口がいる中、自立した作り方を伝えることで少しでも多くの命を救うことにつなげていきたいです。

私たちは、こんな夢を持つようになりました。一言で言えば、「日本のふるさと」から「世界のふるさと」へ、です。
大きな夢ですが、私たち自身が土から離れずにお米を作り続けること、自然と共に生きることを大切にしながら、地道に歩んでいきます。

収穫祭2015 in 小友での写真

2015年10月25日、小友の皆さんへ感謝を伝えたくて収穫祭をしました。たくさんの方に助けてもらって、美味しくて楽しい一日に、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします!

自己紹介

勘六縁代表 菊池陽佑

勘六縁代表 菊池陽佑

就農1年目から、失敗の連続でしたが、多くの方々に支えて頂き、いままで続けてくることができました。ありがとうございます。自然の中で暮らすことの大変さ、楽しさを感じながら、これからも少しずつ成長していきたいです。

菊池陽佑 プロフィール
菊池裕美

菊池裕美

2012年6月に結婚し、勘六縁の一員になりました。遠野での生活・農家の嫁生活・結婚生活のすべてが初体験。毎日、新発見の連続です。植物本来の力で育った食べ物を口にした時の”ほっとする気持ち”を、皆様にもおすそわけしたいなぁと思っています。

菊池裕美 プロフィール

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