勘六縁の田んぼから

29年産新米からの価格変更について。

いつもありがとうございます。陽佑です。

今年の4月より、お手紙やメール、お電話などでお伝えした方もいますが、秋の新米より、価格の変更をさせて頂くことになりました。

私の力不足によるものです。本当に、申し訳ございません。

勘六縁は、今年で7年目を迎えました。私一人で始めたお米作りは、就農当初は作ることも販売することもままならず、不安だらけの毎日でした。そんな中、就農2年目に結婚した妻や家族に支えられ、少しずつ増えていったお客さまに支えられ、小友の方や多くの方に支えられ、続けてくることが出来ました。そして、皆さまのお蔭で、馬場君という初めての社員も迎えることが出来ました。あらためて、ありがとうございます。

「よい米は、作れば売れる」、そう意気込んで始めたお米作りでしたが、妻やお客さまに支えて頂くことがどれだけ幸せなことか、主食であるお米をお召し上がり頂き、お客さまの暮らしの一部となっていることがどれだけ幸せなことか、小友の先輩農家であるじいちゃん、ばあちゃんの様になりたい、この姿を残したいと思える存在が傍にいることがどれだけ幸せなことか、ということを学ばせて頂きました。自分がやりたいと思って始めたお米作りでしたが、大切にしたいお客さまがいて、憧れる存在が近くにいる中で生きていくことができる日々は、とても幸せで、ずっと続けていきたいと感じています。本当にありがとうございます。

やりがいが大きくなる中、ブログや「小友銀座新聞」でも度々取り上げていますが、収穫量が少ないことが、ずっと課題としてあります。私は、秋田の師匠の平均収穫量の70%を目標としています。師匠よりも目標を低くしているのは、自然環境の違いからです。師匠の地域は、国内でも有数の米どころですが、小友は、国内でも寒冷地に当たる地域です。一般的な栽培で比較しても、収穫量には大きな差があります。 6年間作り続けてきましたが、山間部に位置する小友町は、最上流の町で、水がきれいでよい場所ではありますが、水温が低く、日照時間も短いため、どうしても収穫量が少なくなってしまうのが現状です。

この課題を克服するために、品種の選択、技術的な課題の改善など、様々なことに取り組んできました。今回の冬にも、どうすればよいのかと色々と考えてみましたが、この課題をすぐに克服できる力はないというのが、今の私の現状だと考えました。実力不足で、申し訳ございません。

これまで玄米1キロ1,000円としてきましたが、新米からは玄米1キロ1,200円となります。お客さまのご負担が大きくなってしまい、大変申し訳ございません。 私の力不足です。ご迷惑をお掛けした分、今年1年、また0から始めるつもりで、ひとつひとつ大切にやっていきます。そして、少しでも私自身が成長し、皆さまの暮らしに貢献できるようにしていきたいです。これまで支えて頂いたにも関わらず、ご負担を大きくしてしまうこと、本当に申し訳ございません。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。


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