勘六縁の田んぼから

手作りの育苗土にこだわる理由➀

「勘六縁のお米」は、すべて手作りの育苗土から作られます。育苗土の作り方は、とてもシンプルです。

秋に収穫した稲ワラを山積みにしておき、適当に切り返しを行い、土にします。それが、育苗用の土です。去年山積みにしておいた稲ワラは、今年の種まきまでには土にならないので、来年の春に育苗土として使います。

一般的に育苗土は、化学肥料の入ったものだったり、有機質肥料の入ったものを、購入して使用します。育苗土を100%自分で作ることは、ほとんどありません。

100%稲ワラで作る育苗土は、僕の無肥料・無農薬栽培米(自然栽培米)の大きな特徴です。100%自分で作ることは、社会全体を見ると相当な省力化になります(無肥料・無農薬米にこだわる理由②~草、虫、病気の解決策と省力化から~ )。

そして何より、無肥料・無農薬栽培では、出来るだけ自然の循環を再現したいので、稲ワラ100%で作るのがよいと思います。田んぼの循環を想像してみると、秋に実った稲は、雪でつぶされ、土についた種籾が春に発芽して、また秋に実る。それを毎年繰り返していくうちに、稲ワラが徐々に土になる。そんな事を想像してみると、稲ワラ100%の育苗土が望ましいと思います。

また、この無肥料・無農薬米の作り方は、外から持ってくるものが一切ありません。普通は、肥料だったり、育苗用の土だったり、自分の田んぼ以外から持ってくるものが必要です。この作り方は、田んぼの中だけで、必要なものが揃います。その方が、自然に近いだろうし、環境にもよいだろうし、体にもよいと思います。

繰り返しになりますが、僕の無肥料・無農薬米の育苗土は、100%稲ワラです。この方法が、自然に近いし、環境にもよいし、体にもよいと思うので、こだわって作ります。


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